東北が涼しくて熱い理由【復興ツアー】

※この文章は4月25日に書いたものを何かこっちでもアップしてみただけのものです。
前に関東で夏場の電力が足りないよ〜ってことを書きました。


【40%節電が必要な理由】
計画停電は極力避ける予定みたいだけど、関東にいる人や企業に節電を「お願い」する予定。大きい企業に対しては「25%減らしてね。節電出来なかったら罰金かもよ」って話になってる。
でも25%削減って結構大変です。会社によっては電力の9割を「ビジネス」に使ってる場合もある。ほとんど自動操縦の工場とか、照明と空調を全部止めても25%の削減なんて出来ません。つまり目標達成のためには「ビジネス」を諦めなきゃいけないわけ。ビジネス出来ないなら給料下げたり社員をクビにしなきゃいけないかも。だからこの部分は出来るだけ少なくしてあげたい。

で、電力って「工場・オフィス・小口消費者」で3分の1くらいずつ使ってるのね。僕たちが「家庭」で使ってる電力と小さいオフィスや工場を合わせて電力全体の3分の1くらいなんです。
「企業」とは別に「家庭」にも15%とかの節電をお願いしてるから、企業がビジネスを中段しないために「家庭」が節電するとしたら15%+25%=40%くらい。

ってことで夏場に関東にいる人は節電に協力しましょう。クーラー切って35度になっても我慢しましょう。テレビも照明も使わなければ電力の40%くらいは削減出来ると思います。



…うん。現代人には大変ですね。



【復旧しても復活遠く…】
話は変わって被災地の観光産業のこと。

今回の震災は観光地にも大きな被害を出しました。確かにまだ復旧出来てないところも多いけど、立ち直ろうと営業再開してるところも多い。4月23日に再開したマリンピア松島水族館では震災後に産まれたペンギンがすくすく育っている。そんな訳でせっかく頑張って営業してるんだけど、「被災地」ってことで客足はまだまだ遠いみたい。みんな「旅行出来ない」って思いこんでる。

あと原発事故の影響。
今後2号機が水素爆発とかしたら分かんないけど、福島県内でもほとんど汚染されてない地域のが多い。ローマの平均値は0.25μSv/hなんだけど、4月25日の測定値は会津若松地方が0.18μSv/hで南会津なんか0.08μSv/hです。こっちのがローマより全然低い。それでもフクシマってだけで修学旅行キャンセルされまくってるのね。

せっかく被災者たちが営業を再開しても、客が来ないんじゃ経営は苦しいよね。



【一緒に解決しちゃいましょ】
・関東の夏は電力不足
・東北に観光客来ない
って状況です。

じゃあ両方解決する方法が見えてくるよね。「関東の人が夏に東北に行く」ことです。東北なら真夏でも関東よりは涼しいし電力も東電関外。復興支援にもなって一石二鳥じゃん。
ちなみに可能ならお盆を外して東北に行く方がベターです。お盆はほっといても関東から出てく人が多いからね。お盆に省エネになるのも大事だけど、ピーク電力のためにはみんなの夏休みを分散した方がいいです。


【成功事例】
…ってことを3月に高校入学前の学生に話してみました。そしたら「校長に提案して修学旅行先を東北に出来そう!」って状態だそうです。入学直後なのにすごい!
学校側が「東北行く!」って言うとモンペアが暴れそうだけど、学生から「復興の応援したい!」って声が出たなら暴れにくいよね。


あと、復興ボランティアツアーってのも大人気みたい。瓦礫の撤去とかしにいく旅行ツアー。一件見つけて問い合わせた時には「キャンセル待ち」でした。これって何が上手いかって、災害のネガティブインパクトを「復興」というポジティブイメージに変換して利用者を増やしてるのね。ピンチがチャンスに変わるわけです。利用者も増えて復旧作業も進む。こーゆー頭の使い方はジャンジャンやってほしい。ビジネス的にも成功してる訳だしね。
ってか「旅行するのが復興支援になります!」って宣伝するだけでも成功するかもね。旅行代理店の人、ボランティアする体力が無い人でも復興応援出来る「普通のツアー」を売り出してくれませんかね?売れ残ってるチケットとかに付加価値付けて販売出来ますよ。売上の何パーセントかを募金するとかやれば企業イメージも超アップです。


【まとめの提案】
・夏の東北旅行はナイス(特に関東から)
・修学旅行先を東北に出来るかも
・旅行代理店さんはそーゆー学生助けて
・ついでに「普通の復興ツアー」考えてみて
・マジで作ったら教えてくださいね



※本当は夏までにはもうちょっと電力の余裕が出ると思ってます。詳しい理由はまた今度。
※被災地の観光施設の状況は流動的です。今後原発の状況が悪化する可能性もゼロじゃないし被災者やボランティアの受入れを優先したい場所もあります。信頼出来る旅行代理店に一任するか、状況をこまめに確認して自己責任でいきましょう。代理店の方は僕たちのサポートをお願いします。