4月1日に未来予想図を書くとこうなる。

二つの未来を想像しました。

【ダメな方】
◆2011年5月
国内の外資系企業が次々と日本支社を縮小。
家庭向けの電力価格は上昇するが、一部企業など大口顧客の電力価格は据え置かれる。
海外メーカーはリスク回避のために精密部品の調達先を日本以外に振り分ける。
東京電力が国営化され数兆円の賠償が税金で賄われる。

◆2011年7月
冷房のために電力需要が賄えず計画停電が頻発。
3月に週1回の停電を経験した地域は毎週3回の停電が起きる。
追い打ちをかけるように関東で大規模停電が発生。
1ヶ月間安定した電力が無いと生産が出来ない精密機器工場は相次いで潰れる。


◆2011年8月
ほぼ毎日おこる計画停電に国民が慣れ始めるが、
医療用非常バッテリーの不具合によって生命維持装置が止まる事故が数件報告される。
また猛暑の中、冷房を付けられない多くのお年寄りが熱中症により亡くなる。
経済の停滞により工場労働者以外にも解雇される人が急増し、関東の失業率が沖縄と並ぶ。
計画停電の対象から外された地域に対する他地域の不満が爆発。各地で暴動が起こる。
雇用情勢悪化により一部の地域はスラム化する。
つなぎ予算が切れることにより子供手当廃止。

◆2011年12月
度重なる経済指標の悪化を受けて円の信用が急速に悪化。1ドル=140円に。
バブル以降最大のインフレにより1ヶ月で物価が上昇。
食品メーカーは定価を据え置くために内容量を1年前から30%減らす。
停電の影響で暖房を使えないお年寄りを中心に肺炎が流行し、多くの方が亡くなる。
暖を取ろうとした結果の一酸化炭素中毒事故も報告される。


◆2012年3月
ある東証一部の家電メーカーが半数の部署を中国・韓国の企業に売却する。
同時に中韓国への出稼ぎをする若者がマスコミを賑わす。


◆2013年4月
生活保護の要件が厳しくなり持病の無い失業者には支払われなくなる。
10を超える市町村が破綻し行政サービスが削減される。公衆トイレのほとんどが封鎖となる。
国営された東京電力が債務返済繰り延べを要請したことにより世界的な金融危機を誘発。東電ショックと呼ばれる。

◆2014年4月
日本がデフォルト。
戦後始めてGDPが韓国を下回る。





【良い方】
◆2011年4月中
原発の緊急の課題が概ね解決。
有志による農産物の放射線測定が日本各地で行われネットで公開される。
これにより風評被害が一段落する。
適度な気温になることにより計画停電が当面回避される。
大口の電力利用料金が大幅に値上げされ原発被害者の補償などに充てられる。

◆2011年5月
法的に規制されていた電力の売買を自由化する法案が可決。発電所の建設も暫定的に規制が緩和される。
多くの工場やディズニーランド等が自前の小型発電所を建設。
洋上発電のために漁業権などの見直しが検討される。
GEが日本市場に本格参入する。
国内需要の低下に伴い国内企業が海外市場で勝てる戦略を志向し始める。

◆2011年7月
真夏の電力不足に困った関東の人が避暑地として東北を選ぶ。
地震に耐え抜いた伊達政宗像と津波に耐え抜いた希望の松が大人気に。
安定的な電力確保のため夜間に夜間に操業する工場が増える。
自由化で関東圏の供給電力が増加。企業や家庭の省エネ意識も高まる。
計画停電は発生するが3月と同程度に抑えられる。

◆2011年9月
全国に一時避難していた被災者が地元に戻り始める。避難していた地域で作られた人脈から新たなビジネスを始める人も。
余剰労働力を目当てに東北に進出する企業も。
一時避難者が避難地域にレシピを伝えたことにより東北郷土料理がブームに。
円安と企業の海外戦略により貿易黒字が大幅増。

◆2012年2月
停電を遠因としたベビーブーム。合計特殊出生率が1.4を超える。

◆2013年
省エネニーズにより日本企業の省エネ技術が躍進。
レアアースを使わない太陽光発電機の大規模商業化に世界で始めて成功。
メタンハイドレートがエネルギー源として一般化。日本は世界有数の資源国に。





…正直どっちもありえないシナリオですが、後半のシナリオを希望します。前半はね、ほらエイプリルフールってことで。ね?お願いしますよ。

4月1日2時32分追記)何故か日付が変わったのに3月31日扱いでアップされました。何を意味するんでしょ。やれやれ。