パワプロ元世界一の僕がゲームを封印した理由

セリーグが開幕を延期するしないで揉めていました。電力が足りない関東で大量のエネルギーを使うナイターゲームに批判が集まっている。対立構造はこう。

【野球やりたい派】
・こんな時だからこそ娯楽で元気を
・野球は経済効果がある

【野球延期派】
・娯楽より電力
・娯楽は復興の役に立たない


僕はこの問題についてすごく心を痛めてる。確かに電力だけを考えれば野球はやらない方が良い。でも野球をやらなかったら東京ドームの人はどうなるの?


◆隠れた失業問題◆
東京ドームを運営する会社は、いろんな人や会社にドームを貸すのが仕事。基本料金は2時間でだいたい50万円くらい。
じゃあ野球を中止にしても代わりにアイドルのライブとかで使われない?そうなったら野球を中止にしても意味無いよね?


もちろんライブにも使わないって方法もある。そうなったら東京ドームは空っぽのまま。電力は使われずに済む。でも同時に東京ドームで働いてる人は職を失うっちゃうんです。同時に野球のチケットが売れないと各球団の職員もクビになるかも。

だから【野球やりたい派】の人が本当に言いたいのは「そんなことされたら俺たちホームレスだよ」ってこと。いま叩かれてるナベツネさんは給料がゼロになっても余裕かもしれないけど、ある意味では必死に労働者を守っている。

でも「ウチの会社が潰れるから野球しろ!」なんて言ったら火に油でしょ。バッシングが強まって、ますます大変なことになる。だから言えないんです。


それに、娯楽が無駄だって言うならパチンコもゲーセンもカラオケも営業停止にすべきです。野球だけダメってのは不公平だよね。やるなら全部並行して議論しなきゃ。GREEでこんなことを書いてる僕に偉そうなことは言えない。
全部禁止にするなら家庭でバラエティー番組を見るのもダメ。プレステ3なんて電力消費が高いものは絶対ダメです。許されるのは碁か将棋くらいになっちゃう。

仕事じゃなくて娯楽としてDVDを見てる人は「ナイターやるな!」って言う前に少しだけ考えてください。それは「俺は好きなように遊ぶけど、お前らは俺が遊ぶための電力使わずにホームレスになれ!」って意見。

電力を削るとしたら娯楽部門からってのはその通りだけど、それによって涙を流す人のこともちょっとだけ考えてみてください(経済的な支援や就職斡旋が必要かは分かりませんが)


野球は延期/中止にした方がいいかもしれないけど、野球業界だけじゃなくてみんなで少しずつ我慢しませんか(関東&東北圏限定。その他地域は意味無し)

※ちなみに東京ドームも広告の照明を自粛するなど彼らなりに「努力はしています」


◆早期開幕が良い点◆
もう一つ問題があります。
今、東京電力圏で必要な電力はピーク時4000万kWちょっとくらい。それなのに発電出来るのが3750万kWだから300万kWくらい足りない状態なのね。

そして春先の今はあんまりエアコンを必要としてない時期。でも夏場は冷房つける人が増えるから電力需要はメチャクチャ増えます。ピーク時で6000万kWくらいが必要と思われてるから今のままじゃ全然足りない。東京電力も頑張って発電能力を上げるって言ってるけど、それでも1000万kWくらい足りなくなりそうなんだって。

「300万kW足りない今」と「1000万kW足りなくなる夏場」だったら、『早く開幕して夏は休んだ方がいい』んじゃない?(もちろん電力「だけ」を考えたらずっと休むのがいいけど)







【まとめ】
・中止を唱えるなら自分も超節電しましょう(関東&東北だけ)
・開幕延期よりは夏場にお休みのがマシかも?



※念のため書いとくと、僕は「絶対に野球をやれ!」とは思っていません。野球業界にも日程や試合数の見直しを含めて最大限の努力をしてもらうのは必要。その上で「みんなで乗り切りましょう」ってのが僕の考えです。